◆こんなときに読みたい!
食欲がわかないとき
◆オススメ指数
- ノドと腹が鳴る度




- めしは人生を表す度




- 擬音もおいしそう度




2008-08-22更新
めっきり蒸し暑くなった今日この頃、さっそく「夏バテ気味で食欲がない…」なんて人もいるのではないだろうか。
そこで今回は、読めばよだれが込みあげてくる(!?)食欲を刺激しまくりの漫画をご紹介。
刑務所を舞台にした異色のB級グルメコミック、土山しげる『極道めし』だ。
クリスマス・イブの夜、浪花南刑務所・雑居房204号室で、毎年恒例の真剣勝負が始まった。
正月のおせち料理をめぐる争奪戦である。
おせちひとつで、何をそんなにアツくなるのか?
ふつうの人はそう思うかもしれないが、刑務所では話が違う。
あらゆることが制限されたムショ暮らしでは、最初に苦労するのが食事であり、やがて唯一の楽しみとなるのも食事なのだ。
日々、質素な給食を精いっぱい味わいながら、なつかしいシャバの食べものに思いをはせる懲役者たちの「食」への執着は並大抵のものではない。
だからこそ、この勝負が成立するのである。
ルールはこうだ。
クジで決まった順番に、ひとりひとりが今までに食べた「旨いもの」の話をする。
どんないきさつで、どんな食べものを、どんな風に食べたか。どんなに旨かったか。
味は、匂いは、歯ごたえは?
そして、話を聞いた同室者が「ゴクッ」とノドを鳴らしたら、その人数をカウントする。
より多くの仲間のノドを鳴らした者が、その年の勝者となるのだ。
どんなに旨いものでも、庶民に手の届かない高級料理では、仲間の記憶を呼び起こすことはできない。
どて焼きにカツ丼、立ち喰いそばetc…
なつかしく思い出し、無性に食べたくなるような味を語るべく、男たちは知恵をめぐらせる。
決め手となるのは料理のセレクトだけではない。
食欲のみならず、人情にも訴えかけるのがこの勝負のポイント。
そのときのつらい境遇、どれぐらい腹が減っていたか、どんな思いでかぶりついたか…などをつぶさに表現することによって、聞き役たちは語り手の過去とシンクロしていく。
それでこそ、「まいった」とノドを鳴らさせることができるのである。
食べものにまつわるエピソードのひとつひとつが、アウトローたちの人生の縮図になっている本作。
気がつけばあなたも聞き役のひとりとなって、あるときは「ゴクリ」と唾を飲み、あるときはしみじみ感動することだろう。
★コミックス最新第3巻、7月28日発売予定!
★Web漫画アクション
http://webaction.jp/